開業当初から16年間に渡って、BLOGにおすすめの参考書や問題集を紹介してきましたが、流石に読み切れないのでこちらのHPにまとめていきます。暇なときに書きます。2025年8月更新


『きらめき算数脳』(サピックスブックス)・・・全シリーズおすすめ。年中あたりからでも手が動くように作られている。カラフルで楽しい教材。ただし、いまSAPIXに通塾しているのであれば、無理にやる必要はありません。初めて買う方には『数センス入門編』をおすすめします。

5年生までにマスターする 山本塾の計算ドリル』(Amazonオンデマンド)・・・一見、無味乾燥に思えるが、受験算数に必ず求められる計算のくふうの発想がしっかりと身につけられるように構成されている。できれば低学年(1~2年生)のうちからやっておきたい良書。分数・小数に入る前の段階では、ほかの計算問題集は一切要らない。まずはこの問題集にどっぷりとつかる経験が必要。高学年になって計算力不足とならないように。あれこれやらずに、はじめの一冊目の計算問題集はまずはこの本から。(ちなみに、よく聞かれるのですがこの本の著者は私ではありません。親戚関係でもありません。)

『計算名人免許皆伝』(東京出版)・・・計算に特化した問題集は巷にあふれているのですが、計算の「指南書」は少ない。この本は「中学受験算数」の範囲の計算技術をほぼ完全に網羅しているという点でズバ抜けています。「問題集」ととらえるのではなくて、中学受験の経験のない保護者が最難関・難関校の生徒がどのように計算をしているのかという思考回路・メモの取り方などが細かく書かれた受験生の必読書です。

『合格する中学受験 動画でわかる計算ドリル 過去問1000』

計算問題集というと『でる順920』(旺文社)が巷では最も売れており、普及しています。良書です。ただ、SAPIX算数偏差値45以上なら、わたしは敢えてこの一冊をおすすめします。ふつうの計算問題集でありながら、「動画」でプロ講師がなんと1000問、実際に計算をしている様子が見られます。解説書をみても、プロの講師が行う計算のテンポ感覚はわかりません。この本は革新的な力作です。

『中学受験「比」を使って算数の文章題を機械的に解く方法』 (YELL books) 著者:熊野孝哉

予習シリーズやSAPIX、日能研などすべての大手塾のテキストは実際に生徒が本番で書く記述答案から乖離しています。入試本番において、こんな数学的な式を小学生がかくわけがない、という解説がほとんどです。熊野先生の本は「手書き」が特徴です。解説書としてわかりやすいという一面もありますが、入試本番の記述式のイメージを子どもに理解させるためにも読ませてあげたい問題集です。個人的には2008年発売の『熊野孝哉の「比」を使って文章題を速く簡単に解く方法』が好みです。こちらは完全に手書きです。中古で探してみてください。